会長あいさつ

都情研会長  伊藤 康次
(墨田区立業平小学校長)

 昨年度に引き続き、令和4年度 東京都公立学校情緒障害教育研究会会長を仰せつかりました、墨田区立業平小学校校長 伊藤 康次でございます。ICT機器を活用し、オンラインや動画による研修など、コロナ禍でも行うことができる新たな研修の形を模索し、感染症拡大防止対策の徹底を図りながら、私たち自身の学びを止めることなく、東京都における特別支援教育の一層の推進、振興のために会員の皆様とともに努めてまいります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

 さて、令和4年3月、東京都教育委員会より「東京都特別支援教育推進計画 (第二期)第二次実施計画」(以下、「実施計画」と略) が示されました。

 本推進計画は、その理念に、「共生社会の実現に向け、障害のある幼児・児童・生徒の自立を目指し、一人一人の能力を最大限に伸長して、社会に参加・貢献できる人間を育成」することを掲げ、4つの「施策の方向性」のもと、「実施計画」における具体的な11の施策と24項目にわたる取組分野、さらにより細かな個別事業が提示されました。

 

 この「実施計画」に示されている全都的な課題に対して、都情研としてどのように研究、研修を推進し、本会の目的である「情緒障害教育の拡充発展及び特別支援教育の振興」の実現に向けて、どのように進むべきなのか、会長として自問しているところです。  

 新型コロナウイルス感染症の影響やオリンピック・パラリンピック東京大会などにより、これまでは、どちらかと言えば研修中心の運営でしたが、今年度は、3年ぶりに夏季研究大会を実施し、それぞれの地区、学校から日頃の実践を持ち寄り、協議し、授業の質的向上に資する取り組みとなるよう計画を立てております。

 研修を通して学び、自らの専門性の向上に生かしていくとともに、学んだことを実践に生かし、その実践について広く協議し、磨き、高め合い、そして自校、自地域に持ち帰り日々の授業に還元することをもって、東京都における情緒障害教育、及び、特別支援教育の一層の充実、発展のために、本会が中軸となって力を発揮していきたいと考えております。

 本会発足以来、多くの先哲によって、情緒障害教育の実践的、かつ、専門的研究が蓄積されており、東京都の情緒障害教育・特別支援教育の発展に、多くの功績を残してきたと自負しております。その実績を受け継ぎ、生かし、さらによりよい指導・支援の実現に向けて、情熱をもって取り組んでいきたいと意を強くしたところです。

 そして、特別支援教室の先生方お一人お一人が誇りと自信をもって支援を必要している児童・生徒に向き合っていくことができる「学びの場」、「高め合いの場」、「つながりの場」となると同時に、通常の学級担任や教科担任など、全ての教員に向けて、情緒障害教育、及び、特別支援教育の理解・啓発を一層促す「情報発信ステーション」としての本会の責務を果たすべく、研鑽を積んでまいりたいと考えています。

 本会会長として、副会長及びブロック担当の校長先生方、企画運営本部及び各ブロック本部の先生方と力を合わせながら、特別支援教室にかかわる諸課題の解決と各地区、各学校で特別支援教育を中心となって推進し、リードしていくことができる人材育成を進めてまいりたいと思います。