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会長あいさつ

都情研会長  小林 英忠
(江東区立第五砂町小学校長)

 今年度より、東京都公立学校情緒障害教育研究会会長を仰せつかりました、江東区立第五砂町小学校校長 小林 英忠でございます。昨年度までは東ブロック担当の副会長を担っておりましたが、今年度から会全体に関わる職務に就くこととなり、その重責を強く感じているところであります。

 

 昨年5月から、コロナウイルス感染症が5類に移行したことから、各ブロックにおける研修や研究大会も、従前行っていた対面式での研修となり、会員相互での意見交流も活発に行うことができるようになりました。今年度も本会における研修をより一層充実させ、東京都の特別支援教育の一層の推進、進行のために会員の皆様とともに努めてまいる所存でございます。どうかよろしくお願いします。

 

 さてご存じのように、特別支援教室を利用する児童・生徒は年々増加しており、障害のある児童・生徒への指導の充実が、より一層求められているところであります。その中で、原則の指導期間で目標を達成できるようにするため、児童・生徒の実態を的確に捉え、適切な目標設定を行うとともに、目標達成のための高い指導力も求められていると言えるでしょう。

 

 しかしながら、障害のある児童・生徒への教員の理解や指導の実際を見ると、まだまだ道半ばと言っても過言ではないと考えます。さらに言えば管理職の理解もまだまだ十分ではないと考えます。

さらに、「個別最適化」という言葉が言われ初めて久しく経ちますが、一人一人の児童・生徒のニーズに合った教育を展開していくにも、より一層、私たち教師が研鑽を深め、指導力を高めることが必要であると捉えます。

 

 令和4年3月、東京都教育委員会より示された「東京都特別支援教育推進計画 (第二期)第二次実施計画」の理念に、「共生社会の実現に向け、障害のある幼児・児童・生徒の自立を目指し、一人一人の能力を最大限に伸長して、社会に参加・貢献できる人間を育成」を掲げております。先程申し上げたことは、この理念を達成するために大切であると同時に、東京都全体が抱える課題であるとも言えるでしょう。

この課題に取り組む中で、本会の目的である「情緒障害教育の拡充発展及び特別支援教育の振興」を実現させるべく、本研究会がこれからどのような研究活動を行っていくかを私自身もしっかり考えていかなくてはいけませんが、会員全員がこの課題に真摯に向き合っていくことが重要であると考えます。

 

 先日行われた、本会総会では900名近い先生方が参加し、9名のご来賓の方々をお招きいたしました。私がこの会に携わってきた中でも、これだけ盛会であったことはありません。同時に本会の研究活動に対する大きな期待を強く感じたところであります

 本年度も、夏季研究大会、秋季セミナーをはじめ、各地区における研修を予定しております。これらの研修を通して、自らの専門性の向上に生かしていくとともに、学んだことを実践に生かし、その実践について広く協議し、磨き、高め合い、そして自校、自地域に持ち帰り日々の授業に還元することで、東京都の情緒障害教育、及び、特別支援教育の一層の充実、発展につなげていけるよう取り組んでまいります。

 

 私は本会会長として、副会長及びブロック担当の校長先生方、企画運営本部及び各ブロック本部の先生方と力を合わせ、特別支援教室にかかわる諸課題の解決と各地区、各学校で特別支援教育を中心となって推進し、リードしていくことができる人材育成を進めてまいりたいと思います。

 

 どうか本年度も本会の活動にご理解ご協力の程、よろしくお願いいたします。

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